CASE 002 重電メーカー

顧客の常識を覆した設計提案

コストの大幅削減を実現

背景

自動車メーカーでは調達部品のコストダウンが急務であった

顧客は東北地方を拠点とする重電メーカー。きっかけはコストダウン。部品調達の見直しを迫られることになった顧客より見積り依頼があった。指定された製品は、自動車のラジエターモーターに使用する左右類似形状の2個使いの板ばね。それまで類似品を製作依頼していた競合ばねメーカーのコストマネージメント力に限界を感じた末の依頼であった。

顧客リクエスト

高品質とコストダウン

自動車に使用される製品ゆえの高度な品質保証。そして製品単価の低減。

ソリューションと提案

大幅なコストダウンに成功、しかも金型代は従来のおおよそ半分に圧縮

アドバネクスは、それまでの競合他社のプレスマシンによる加工に対抗して、フォーミングマシンによる加工を採用することに決定。フォーミングマシンの利点として①「材料取りの無駄を削減することで材料費を節約できること」②「パーツ交換により、1型で左右類似形状品に対応できるため金型費の圧縮が可能である」という2点から、大幅に製品単価と金型代を低減できることをプレゼンテーションし、資材部による相見積りに勝利。しかしながら顧客にとってフォーミング加工は初めてのこともあり、不安を感じていた。そこで営業担当は技術者を同行し動画や写真を見せながらフォーミングの概略を解説。営業自らもマンガ絵を描いて材料費圧縮の仕組みなどを説明し、理論家肌の顧客技術担当者の信頼を勝ち取る。その後はスムーズに試作段階へと移行、微細な寸法調整などが終了し金型が完成した工程監査のタイミングで、顧客の品質担当者が柏崎工場に来訪、アドバネクスの品質担当者と最終調整をして量産化に至った。初めて工場でフォーミングマシンを目のあたりにした顧客は、設備や管理体制に驚嘆。アドバネクスへの信頼感をより深め、その後の別製品開発も進行中。

営業担当の声

発想力と技術力が両輪となって、お客さまの要望をすべてクリアーできた時の達成感は最高でした。

DATA

顧客情報

業種:重電メーカー
従業員規模:100人〜1,000人

最終製品

ラジエターモーター

納期

開発依頼後1年

選定理由

提案力

ソリューション・ポイント

試作加工技術
発想力・技術力
自社製フォーミングマシン
徹底した品質管理

顧客メリット

製品単価20%強のコストダウン、金型代の圧縮に成功。また品質的にも安心して自動車部品を発注できるパートナーとしてアドバネクスとの関係強化。